FAKYのビジュアルコーディネートを担当する、MIKAKO。そのセンスには国内の多数メディアが注目し、アイコニックな存在として話題を呼んでいる。一方でパフォーマンスにおける緻密な表現をなによりも大切にする感性の持ち主であり、探究心は止まるところを知らない。そんなMIKAKOに美のポリシーや表現者としての在り方を聞いてみる
「アイラインにデザインをつけてモードな雰囲気に遊び心を加えたり、ダークなリップをつけてみたり、普段できないようなメイクができてすごく新鮮でした。」
「大事にしていることはベースメイクとリップです。ベースメイクに関しては素肌にどれだけ近いかが大切で、日焼け止めを塗るくらいでいいんじゃないかっていうくらいのナチュラルさがポイント。リップの色は赤でも、明るすぎず暗すぎずの間を攻めたところを意識しています。」
「LIVEで自前メイクのときにラブ・ライナーを使います。私はLIVEでは滝汗をかくんですけど、それでもずっとアイラインが残っていてくれる。LIVEが終わった後に“えっ、まだ残ってる!”って感動がありました。そのときはリキッドのブラックを使っていました。」
「アーティストとして表現者として大事にしているのが、“いろんな人になる”ということ。だからこそ普段、メイクは薄めにしているんです。でもたとえばレコーディングの時に曲の人物像を思い浮かべてアイラインをいつもより長くするとか、リハーサルでも“この曲の主人公ってリップはあまりつけないだろうな”と思ったらムーディな雰囲気にしたり……。メイクは自分じゃない自分になれる、でもそれも自分のひとつ、みたいな自信をくれるものだと思っています。」
「私は1曲1曲に自分の中で主人公を決めているんです。“この曲はこういう女の子、この曲はこういう男の人、この曲はこういう生き方をしてきた人……“っていう風に、自分の魂が違う人になることを大事にしてステージに立っているので、もっとプライベートや仕事でもいろんな人から刺激を受けて、それを元にいろんな人になりたいんです。そこをもっと表現していきたいなって思います。」
ベースメイクをミニマルに抑え、素肌感を重視。グレージュのリキッドアイライナーで上まぶたにアイラインを引いたあと、目尻近くにプレイフルな三角形を描く。目頭のくの字の部分にペンシルアイライナーでアクセントを置いたら、ブラウンレッドのリップで印象を引き締め。ノーマルメイクに変化を加えたい大人に向けたハズしの効いたメイクに。
黒髪ボブへアと美肌、ショートパンツに映える美脚がトレードマーク。メンバー1のファッションリーダーとして、FAKYのビジュアルコーディネートを担当し、「NYLON JAPAN」「Drop Tokyo」「FASHIONSNAP.COM」、「SPUR」や「ViVi」にも単独で多数出演。過去には若手アイコンの登竜門的存在でありアイコニックな人をフィーチャーした「FOREVER HERO」にも選出されるなど独自のファッションセンスに幅広い世代に注目を集める。